看護師が人事異動となる場合には、2つの理由が挙げられます。
1つ目は、それぞれの病棟でスタッフが安全に仕事ができるように、看護部全体の組織として人事異動が決められるものです。2つ目は、自己都合によるものです。まず1つ目の看護部全体の組織としての人事というのは、それぞれの病棟で新人・中堅・ベテラン職員の人数に不平等が生じないために行われるものです。毎年新人職員が入社してくることもあれば、出産に伴う産休育休で病棟を離れる中堅職員もいます。そのような変化に対応するため、看護部では患者さんの安全が守れるようなチームを組織するために、人事異動を決めているようです。また、ベテラン職員も同じ職場に長年いることでマンネリが生じてしまい、看護師としての成長ができないため、そのような場合にも異動が命じられることがあるようです。
2つ目の自己都合での異動には、自らの成長を希望した時の異動と職場に上手く馴染めず環境を変えたい時の異動があります。各病棟で入院している患者さんでは病気の種類が異なります。なので、1つの病棟だけに所属するよりも他の病棟へ異動したほうが様々な知識が身に付き自らの成長ができるため、ある程度同じ部署で年数が経過すると、異動を希望する人も多いようです。また、夜勤や肉体労働であるのに加え女性の職場であるため、職場での人間関係で悩んでしまう看護師も少なくないようです。そのような時に、一旦環境を変えて仕事をしたいと考える人が異動を希望する場合があるようです。